こんにちは、榊原です。今日は、ゲームの感想です。「逆転検事2」の第4話についての感想を書きます。以前と同様、犯人を含めてネタバレするので、未プレイの方はご注意ください。
目次
あらすじ
検事審議会からの呼び出しを待つ御剣と糸鋸を、伊丹病院の看護師「武藤 瞳子(むとう とうこ」が訪ねる。記憶喪失の患者が、御剣の名刺を持っていたのだという。
現れた少女が持っていたバッジから、記憶喪失の少女は、御剣の助手を自称する一条美雲と判明する。糸鋸と共に、彼女が最後に訪れたと思われる場所「ビッグタワー」で調査をする御剣だが、タワー内で殺人事件が起きたことを知る。
担当となった一柳と水鏡は、被害者の所持品から、美雲が犯人と疑う。彼女の人柄を知っている御剣は、美雲が犯人ではないと抗弁する。
双方の主張が争う中現れたのは、検事審査会の会長であり、一柳弓彦の父、「一柳 万才(いちやなぎ ばんさい)」だった。万才は、美雲の逮捕を命じるとともに、御剣に翻意を促すが、御剣は己の信念に従い、検事バッジを返却する。
微かに残る記憶の映像から、自分が犯人であることを自白する美雲だったが、御剣はそれを否定。再度ビッグタワーを調査すると、ビッグタワーには隠された倉庫があり、検察で補完されていた証拠が格納されていた。証拠品は、階下にある検事審査会の会場において、競売にかけられていたのだ。
万才の不審な態度と証拠品競売の存在などから、御剣は、万才こそがオークションの主催者であることを突きつける。万才に否定され、逃げられると思ったその時、御剣を助力したのは水鏡だった。水鏡は、検事審査会の闇を暴くため、秘密裏に行動していたのだ。
万才を逮捕することに成功する御剣。また、証拠品として押収されていた美雲の持ち物から、美雲の記憶も回復する。全てが解決したと思いきや、美雲がビッグタワーで気絶していたことについて、万才は無関係であったことが判明する。
御剣は、通信機で接触してきた虎狼死家により、事件に潜む影の黒幕の存在を確信する。検事としての捜査権はなくても、真実のために全力で臨むことを誓う御剣だった。
感想について
逆転裁判特有の「陰の黒幕が動きすぎ問題」が発生した話でした。証拠品のオークション開催とか、いくら何でも大掛かり過ぎて速攻バレるレベルだったし、検死記録の改ざんさせるのも、ボロが出るやり方だったように思います。
振り返ってみると、逆転裁判シリーズの法曹関係者は、殺人や窃盗をする人間がごろごろいるので、この世界の司法に対する信頼は大丈夫なのかと不安になります。
また、今回の事件は、美雲の記憶喪失がなければ成り立たないような気がするんですよね。美雲の署名入りの手紙を被害者が持っていても、筆跡鑑定すれば一発ですし(一々改竄させると、その分露見しやすくなります)。
逆転裁判2でも記憶喪失ネタはぶっこまれたので、正直「また?」と思わなくはないです。前の話もそうでしたが、犯人自身が行った行動と、関係者や被害者が行った行動を作者都合で錯綜させ過ぎのような気がします。難しいとは思うのですが、ここは犯人である万才の器量で乗り切って欲しいです。
また、本筋とはずれますが、検死を行った武藤とその祖母の扱いにイマイチ納得できませんでした。結構コメディよりのキャラクターとして登場するのですが、やっていることは記録の改ざんという重大行為ですからね。武藤は至っては、美雲が無実であることを知っていたのに隠していましたし。
祖母の方も、18年前の事件で解剖記録を偽造しています。強要されたとはいえ、その記録が間接的に18年もの間無実の人間を投獄してきた証拠の一部となっていたので、やったことの重さの割には、あまりしっかりと言及されていないのではと思いました。あんまり重く扱ってしまうと、作品のバランスが崩れるというのもわかるのですが。
最後に
色々書きましたが、今回の話は、常に元気だった美雲の表情に暗い影が差しているシーンが多く、美雲自身も自らの無実を信じられないにもかかわらず、頑なに信じぬき、行動する御剣にテンションは上がりっぱなしでした。
信頼していた父に裏切られた一柳弓彦、 虎狼死家の真意、美雲を気絶させた謎の存在、そして御剣が最終的に選び取る道。あと一話で結構処理しなければいけない伏線があるので、若干不安でもありますが、最後の一話、楽しんでいきたいと思います。
それでは、また!