ロードバイクで旅に行きたくなる、さわやかな入門書。ただし、走行距離はおかしい 書籍「自転車を趣味にする 楽しく走るロードバイク入門」について

こんにちは、榊原です。今日は、書籍「自転車を趣味にする 楽しく走るロードバイク入門」を読んで、思ったことのあれこれなどを書いて行きます。

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著者について

『ななな』さんという、主にロードバイクでの長距離旅行(ロングライドといいます)紹介をYouTube「なななチャンネル」で発信している方です。

配信は約5年前からで視聴者は7.41万人(2024年9月現在)。グルメや旅を楽しんでいる様子が魅力的なチャンネルです。

本作について

ロードバイクいう乗り物の説明から始まり、ヘルメットを始めとする機材紹介、ロングライドの魅力、旅先紹介など、なななさんが発信してきた内容をまとめたような一冊となっています。

本作の魅力

旅をすることの楽しさがビシビシ伝わってくるのが魅力的な本です。旅先での食事、日常生活では見ることができない絶景がフルカラーで掲載されていて、自分も食べてみたい、行ってみたいと思わせてくれます。トラブルを乗り越え、自分の力で到達するという自転車特有の達成感が伝わってきます。

また、ぼやきながらも旅を楽しむ、なななさんという人物の魅が出ていると思いました。訛りが入った喋りがかわいい人なので、本を読んだ人はぜひ配信も見て欲しいですね。本と動画がリンクするように、いつ配信した動画の内容化も書いてあります。

距離がおかしい

僕もロードバイクをかじっていますが、この人、凄い距離を走っています。ロードバイクといえど、一日に100キロ走れば結構疲れますし、200キロ走るともうお腹いっぱいなんですよ。

それを、300キロや400キロを一度の旅で走破しています。最長では1400キロ……もはや、何が何やら。お仕事もされているそうなので、仕事以外はロードバイクにつぎ込んでいるのでは、と疑わざるを得ません。

この本を読んで、『ロードバイクがあれば、300キロくらいは走れるんだな』と思うと、大いなる誤解なので注意する必要があるでしょう。

ロードバイクは栄養補給なしだとハンガーノックという枯渇状態になる、極めて消耗が激しいスポーツです。他にも、夏は熱中症・雨の日はスリップによる転倒など、舐めてたら早晩に後悔すること必至です。

難点について

ロードバイクをこれから始める人や初心者に向けて書いているので、機材紹介に結構ページを割いています。だけどこれって、僕みたいに既にロードバイクを持っている人からすると、あんまり役立てようがない情報なんですよね。

本作で紹介している機材は、一年も継続していれば、大部分を所持しているのではないでしょうか。コンセプトから致し方ない部分だとは思いますが、ちょっとどうかなと思いました。

終わりに

弱虫ペダルなどでロードバイクに興味を覚えた人にはうってつけの本です。ただ、男性サイクリスト諸君は、ロードバイクを始めたからといって、こういう女性に出会えるわけではないことは肝に銘じておきましょう(ロードバイクの男女比率は体感8:2です)。

それでは、また!

ABOUT ME
榊原 豪
榊原 豪(さかきばら ごう)です。都内在住で、主にマンガ、映画、小説、アニメ等のエンターテイメントの情報を発信していきます。 楽しいこと、面白いことを探すのが好きですし、「何を『面白い』というのか?」という考察なども結構好きです。 よろしくお願いします。