こんにちは、榊原です。今日はゲームの紹介となります。ホラーアドベンチャゲーム「IB」についてご紹介します。プラットフォームはニンテンドースイッチかスチームです。2024年3月にプレイステーションでも発売します。
プレイ時間は一周2時間程度。マルチエンディングのため、エンディングを回収しようとするとそれなりにかかりますが、ゲームとしてはかなり短い部類です。
概要
元はRPGツクールで制作したフリーゲームで、その後2022年にリメイク版が発売しています。僕がプレイしたのはリメイク版の方になりますが、金額は1000円程度と安価なのでプレイしやすいです。
最初のフリー版が出たのは2012年と、もう10年以上前になるのですが、現在においても人気があり、今年行われた脱出ゲームや展覧会には多くの人が訪れたそうです。謎解きゲームのグッズを見ましたが、ゲームをプレイした後で、この縫いぐるみを欲しがる人はいるのでしょうか?結構トラウマ級の印象があるやつなんですけど。
システム
2Dのキャラクターを動かして美術館の謎を解き、脱出を図るのが目的となります。謎は、美術館内の物を動かす、落ちているアイテムを使うなどをして道を開いていくものとなり、アイテム蘭の使用などは一切なし。非常にシンプルなものとなっています。
このシンプルさが本作の特徴であり、大きな魅力となっています。説明書などは一切ありませんが、全く問題ありません。普段ゲームに慣れていない僕でもとっつきやすくて助かりました。半面、凝ったギミックや演出はないため、そういうものを期待すると肩透かしを喰らうかもしれません。
謎については、簡単なものから若干頭を使うものまで。ただ、総じて難易度は高くなく、頭を使うものも総当たりで行けます。2,3か所詰まるところはありましたが、基本的にするする先に進めました。
ストーリー
プレイ時間は約2時間程度だったこと、不条理な世界に叩き込まれるホラー演出だったことから、一本のホラー映画を見たような感触がありました。
美術館に置いてある本や、キャラクターの発言から大まかなことを知ることはできますが、何故イヴが巻き込まれたのかなどの理由付けについては語られません。そして、おそらくそれで正解だと思います。
全ての事象に対して一々理由をつけられると、納得はするのですが、どことなく冷めてしまうので、終わってもなお余韻を感じることができました。
キャラクター
主人公イヴ、変わってしまった美術館で出会う青年ギャリーと少女メアリーの3人のみです。一応、イヴの父母も登場しますが、ほとんどセリフも役割もありません。また、イヴは要所要所でしか喋ることがなく、ドラクエの主人公のような感じです。
キャラクター数が少なくはありますが、その分一人一人の関係性の構築が丁寧に描かれています。特にギャリーは明らかに死亡フラグが発つと思われる選択肢が序盤から出てくるため、ひやひやさせてくれます。
終わりに
リメイクしたものの、元がフリーソフトということでグラフィックについては正直スーパーファミコンと大差ありませんが、ゲームの本質的な面白さとはグラフィックではないということを教えてくれる良作です。
恐怖演出、明かされる真実、そして終幕。短いながらも満足感の高い一本で、現在においてもなお高い人気を誇る理由がわかります。
時間がなく、ゲームをやらないという方にこそおススメです。
それでは、また!