こんにちは、榊原です。今日は映画の紹介です。8月〇にから上映が開始された映画「SAND LAND」についてご紹介します。結構微妙だったので、ちょいちょいネタバレしていますので、未見でこれから見たいという方は注意してください。
概要について
超有名バトル漫画「ドラゴンボール」で有名な鳥山明さんが描いた漫画が原作となった作品です。漫画の方は読んでいませんが、単行本一冊のようなので、漫画の内容は全て映画に網羅されていると思っていいかと思います。
ストーリー(映画.comより)
魔物も人間も水不足に苦しんでいる砂漠の世界・サンドランド。悪魔の王サタンの息子で「極悪の悪魔」を自称しているが少年のように純粋な心を持つ王子ベルゼブブは、盗みが得意で物知りなお目付け役の魔物シーフや正義感の強い人間の保安官ラオとともに、広い砂漠のどこかにあるという「幻の泉」を探す旅に出る。
本作に対する疑問
予告編から、楽しい冒険活劇であることが明示され、本編もその通りの内容となっています。主役の山路さんをはじめ声優は有名どころばかりなので全く問題ないです。特に悪役の飛田さんは、Zガンダムのカミーユと同一人物とは思えない声色で楽しませてくれます。
また、メカニック描写、戦術描写にこだわった戦車の戦闘が面白いです。短いながらも、一つ一つの行動にどういう狙いがあり、数で優る相手に勝利するかが丁寧に描写されています。
上記のように、非常に楽しい部分が多々あるにもかかわらず、本作は結構「退屈」です。全編砂漠が風景なので単調という面もありますが、物語の核となるべきベルゼブブのキャラがちょっと薄すぎるんですよねぇ……。
目や耳がいいのでサポートに回りがちですし、最終戦でキレる描写があるので、どんな戦闘を見せてくれるのかと思いきや、まさかの殴る・蹴るで終わります。何かしら悪魔ならではの戦い方や技があるのかと思いきや、打撃で勝ちました。正直、やっていることは前半15分でチンピラ相手にやっていたことと変わりません。原作があるので仕方ないと思いますが、どうにかならなかったのでしょうか?
ストーリーについて
過去があるのも、過去の罪に葛藤するのも、因縁に決着をつけるのも保安官であるラオであり、ベルゼブブではありません。幻の泉を探すラオの旅の手助けということで始まり、マジでお助けキャラとして終わります。
「おっさんだから、俺たちはついてきたんだ」という言葉は、彼らの友情を示すいいシーンだと思いますが、もう少しベルゼブブが、この旅を自分のものだと実感させるシーンがあってもよかったように思います。
終わりに
楽しい要素はいっぱいあるのに、中盤以降は結構退屈してしまった作品です。世間的な評価は相当高いようなので、単純に僕との相性が悪いだけかもしれません。
それでは、また!