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風呂敷の広げ方は超最高。畳み方については、致し方なし。 ゲーム「ひぐらしのなく頃に」の紹介。

 こんにちは、榊原です。今日は、ゲームの紹介です。07th Expansion開発のゲーム「ひぐらしのなく頃に」をご紹介します。

目次

「ひぐらしのなく頃に」について

 2002年に発売され、そのクオリティから話題となり、複数のプラットフォームでのゲームか、アニメ化、実写映画化等、様々な媒体にメディアミックスされた大ヒット作品です。

 ゲーム版の背景では、岐阜県の白川郷が使用され、聖地巡礼に赴き、神社にイラストを描いた絵馬を奉納する猛者たちも後を絶ちませんでした。

 アマゾンプライムやネットフリックスで配信されているため、現在においては手軽に楽しめる作品ではありますが、もし触れていない方がいるのであれば、是非ゲームでこの作品は触れていただきたいと思ってこの記事を書いています。

あらすじ

 昭和58年初夏。雛見沢に引っ越してきた前原圭一は、穏やかな村での生活と、仲間との日々を楽しんでいた。ある日、ふとしたきっかけから、雛見沢で不可解な未解決事件を知ることになる。

 「鬼隠し」と呼ばれる謎の失踪事件についての噂を聞いた圭一は、軽い興味から事件について調べようとするが、事件を調査する中で、見知った周囲が徐々に変わり始めるのを感じる。

 惨劇の幕が開こうとしていた。

ゲームシステムについて

 テキストを読み進めるサウンドノベルゲームです。特徴としては、選択肢が一切なく、プレイヤーの意思が介入しないまま、物語は最後まで進むところです。ある意味、本当の意味でのサウンドノベルですね。

 鬼隠し編、綿流し編等、最後までプレイしても謎が残る物語を出題編、その謎について明かされている物語を解答編として分かれています。

 僕がこの作品をプレイしたのは、20年ほど前になりますが、当時はまだ出題編のみだったため、プレイし終わっても数か月待たされる羽目になったので、非常にやきもきした思い出があります。

ゲームならではの魅力

①圧倒的ボリュームによる恐怖の加速と開放感

 前述したとおり、この作品は、出題編の一つ一つが完成するごとに単品で発売していたため、一つの編が相当長いです。僕はテキストを読む読むスピードは、それなりに速い方だと思いますが、最初の鬼隠し編だけでも6時間程度はかかった記憶があります。

 出題編だけでも平気で15時間程度のプレイを要求され、穏やかな日々がじわじわと、本当にゆっくりと変わっていくのを感じ続けることになります。

 また、それだけに、全ての謎が解き明かされ、物語の終幕の際には、長かった山を登り終えた時のような解放感を味わえます。

 この辺り、アニメだと尺の関係でテキパキとされているところもあるので、未プレイの方がいらっしゃったら、ぜひゲームで体験してもらいたいところです。

②プレイ継続の原動力が強い

 出題編においては、主人公である前原圭一は、雛見沢怪死事件に事件に巻き込まれていきますが、全容を知ることなく物語が終わってしまいます。

 特に祟殺し編のラストにおいては、何が起きたかもわからないレベルで、仰天すること請け合いの展開になっています。この一つ一つの物語の引きが凄まじく強く、続きをプレイしたくなる原動力となっています。

 また、各物語の展開を案じさせるかのような詩が導入部分にあり、何が始まるのだろうとわくわくさせてくれます。以下、鬼隠し編の詩を抜粋します。

どうか嘆かないで。
世界があなたを許さなくても、私はあなたを許します。

どうか嘆かないで。
あなたが世界を許さなくても、私はあなたを許します。


だから教えてください。
あなたはどうしたら、私を許してくれますか?

 物語を読み終わってみると、意味が分かるようになっていて、思わずニヤリとしてしまいます。僕の読解力不足のせいで、分からずじまいのもありましたが(笑)。

イマイチなところ

①絵が割と酷い

 PCから家庭用ゲーム機等に移植するにあたり、外注したようで、相当よくなっていると思いますが、昨今発売されているゲームに比べると、ビジュアルについては相当劣ると言わざるを得ません。

 初期の立ち絵は、ヒロインが自転車のサドルを握るようなポーズをしているという、インパクトだけは強かったのですが、移植ではそれもなくなっているので、薄味となっています。

②真相が割と酷い

 この手の、周囲がおかしくなっていくスリラージャンルにありがちなのですが、本作もご多分に漏れず、真相が結構微妙なものになっています。

 一応すべての事件には理屈がついてくるのですが、明かされると、「え?そうはならなくね?」というものも少なくなく、「そうだったのか!」と膝を打つようなものにはなっていません。

 今作は、ミステリーというよりもホラーに近いので、こういうのもありなんだとは思いますが……。終幕を見た時の開放感はひとしおなのですが、、出題編でのドキドキの終着点としては、微妙な点もありました。

終わりに

 ブームを作っただけのことはある、力強いストーリーの作品です。興味のある方は、第一章に当たる鬼隠し編がsteamで無料プレイできるようなので、気に入ったら購入するというのがいいかと思います。

 煽り文句「正答率1%」の難題を、ぜひご覧ください。

 それでは、また!

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ABOUT ME
榊原 豪
榊原 豪(さかきばら ごう)です。都内在住で、主にマンガ、映画、小説、アニメ等のエンターテイメントの情報を発信していきます。 楽しいこと、面白いことを探すのが好きですし、「何を『面白い』というのか?」という考察なども結構好きです。 よろしくお願いします。