こんにちは、榊原です。今日は舞台の紹介です。四季劇場の春で公演している「アナと雪の女王」についてご紹介します。
アナと雪の女王について
2013年に公開したディズニー映画です。特に松たか子さんが歌った挿入歌「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜」のキャッチーなメロディーで爆発的なヒットとなりました。たしかサントラで各国のバージョンが収録されていたような……。
「ありのままで」以外にも、故神田沙也加さんが歌った「生まれて初めて」など、全体的に音楽のレベルは高かったように思います。
ストーリーについては、他のディズニー映画と比較して抜きんでているところはないかなーというのが意見です。
舞台版について
2021年6月から公演開始で、今年が3年目となります。1周年記念のプレートがグッズにあったので、数え方が間違っているかもしれません(在庫を抱えているのでなければ)。
ストーリーラインは映画をほぼなぞっていて、楽曲は記憶にない曲が複数あったので、若干追加していると思います。
主要キャストは4人~5人体制。ミュージカルはダブルキャスト・トリプルキャストが珍しくありませんが、この人数は僕が見た中では異常なレベルです。
山崎育三郎さんや井上芳雄さんなど、キャストを踏まえて鑑賞するのではなく、あくまでも「ディズニーの舞台」を鑑賞するという売り出し方なのだと思います。
プログラムについて
キャスト紹介は短文でインタビューもなく、それどころか誰がどの役を演じているか一読してわからない作りとなっています。キャスト一覧とキャストの経歴を見比べないと分からない、というのは不親切な作りのように感じました。
特別協賛や協力の関係もあるのでしょうが、JRや野村證券の社長の挨拶がそれぞれ1ページ丸々割かれています。大人の事情が多分にあるのだとは思いますが、このプログラムを購入する人で、彼らの挨拶文に目を通す人がどれだけいるかは疑問です(笑)。
舞台稽古の写真など、フルカラーで見ごたえのあるページもありますが正直全体的な質は高くありません。子どもが読み返すことを考えれば、主要キャラクターの紹介があった方がよいのではと思いました。完全に大人向けの作りです。
舞台版の魅力について
生の役者が演じているというのはそれだけで魅力ですが、本作においては子役の上手さが突き抜けていました。特に少女時代のアナを演じた本保佳音(ほんぽ かのん)さんは本当に凄かったです。
踊りながらの歌、自転車を漕ぎながらの歌など、主演の二人を喰う勢いで印象に残りました。子役ってレベル高いんですね。嬉しい驚きでした。
また、プロジェクションマッピング等を活用した魔法演出、雪の表現など、自分の目の前で行われるという演出の数々は目を見張ります。オラフの演出も凄くいいです。
映画版から舞台に落とし込むにあたっての脚本修正が上手くいっているように思いました。特にラストでエルサからアナに伝えられる言葉は非常にいいと思います。
舞台版のイマイチなところ
生まれつきの能力に苦しむエルサとの対比を狙ってか、アナの性格が少しコミカルに修正されています。ややすべっている感があり、この点は正直不要だったような気がします。
最後に
「アナと雪の女王」初見の方でも、映画版を見た方でも楽しめる作りになっています。「美女と野獣」などに比べると割とチケットがとりやすいようです。僕が見に行った時も、若干空席があるようでした。夏休みを利用して、ぜひご覧ください。
それでは、また!