株という視点からの読みやすい経済本 「一歩踏み出せない人のための株式原論」の紹介

こんにちは、榊原です。今日は、書籍の紹介です。馬渕磨理子さん著作の「一歩踏み出せない人のための株式原論」についてご紹介します。

馬渕磨理子さんについて

今、日本で一番顔が知られている経済アナリストではないでしょうか。YouTubeチャンネル登録者42万人、X(旧ツイッター)登録者9万人、テレビでの出演多数、著書多数と、働きっぷりが物凄いこと万なっています。

著書は一般的な仕事のコツの紹介もあれば、個別株の買い方の紹介もあり、幅広いものとなっています。何冊か読みましたが、癖のない、読みやすい文体なので、サラサラと読めました。

本作について

タイトル通り株式に関連するものですが、銘柄や証券口座の開設方法という具体的なものではなく、経済学派の歴史と金融市場の関連性の紹介、日銀短観を始めとする指標の紹介など、一歩引いたものになっています。

そのため、「どの銘柄を買えば儲かるのか教えてくれ」という人が読むと肩透かしを食らう可能性があります。まぁ、本屋に行けばそういう本もたくさんあるので、この人の本で読まなくても、ということでしょう。

本作の特色について

①よくまとまった勉強本

200ページちょっとですが、歴史や経済指標、日経平均の予想ラインなど、複数のトピックが要領よくまとめられていて、楽しく読むことができました。

インデックス投資であればここまでの知識は必要ないので、新NISAによる投資を検討している人というより、新NISAの枠を使い切り、特定口座での購入を考えている人が読むのに適した本かと思います。

②滲み出る「馬渕磨理子」という人間

ご両親との確執や就活での失敗、金融市場に対する思いなど、所々で馬渕さん個人の感情が滲んでいるところが特色となっています。

先日紹介した後藤達也さんは、個人的な話は全くと言っていいほど書かないので、違いを面白く読むことができました。

終わりに

馬渕さんの著作の中では一番勉強になりましたし、人にも進めやすい一冊です。出版社の方針なのか、やたらビジュアルを押し出したデザインが気にならなくはないですが(笑)、サクッと読むのにちょうどいいです。

投資の勉強は、センセーショナルな見出しの本より、こういう堅実な本からいくのがよいかと。

それでは、また!

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ABOUT ME
榊原 豪
榊原 豪(さかきばら ごう)です。都内在住で、主にマンガ、映画、小説、アニメ等のエンターテイメントの情報を発信していきます。 楽しいこと、面白いことを探すのが好きですし、「何を『面白い』というのか?」という考察なども結構好きです。 よろしくお願いします。