こんにちは、榊原です。今日は、本の紹介です。グレッグ・マキューンさん著作の「エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する」についてご紹介します。
この本は、こんな方にお勧めです。
〇頑張っているはずなのに、成果が出なくてつらい思いをしている
〇頑張ることが多すぎて、設定した目標を達成できない
〇資料や制作物について、常に完璧を目指している
目次
概要について
エフォートレス思考とは、ざっくり言うと、「必要最小限の努力に集中し、着実に達成できる目標を設定して最終的な成果を上げる」考え方になります。
先日取り上げたエッセンシャル思考とかなり近いものがありますが、エッセンシャル思考が、自分にとって重要でないことを省くという考え方に対し、エフォートレス思考は、必要なことでも行動を絞り込むべきという考え方となります。
「最小限」に集中するということ
受験勉強の時、様々な参考書に手を出して、どれも中途半端なまま本番を迎えたことはないでしょうか?
資料作成に一分も無駄にできないと全力で臨んで、終わった後に無気力になったことはないでしょうか?
エフォートレス思考は、「何をするべきか」ではなく、「何を捨てられるか」に注目して削り、残ったものに対して集中します。
その結果、労力は最小限で済みますし、取り組む作業は、検討を重ねて絞り込んだものなので成果も上がりやすくなります。
この考え方は、目標に向かって行動する際、全く関係ない方向への努力を抑止する効果があります。
過去問を見ずに試験勉強したところで目標との距離が分かるはずがないのに、まずは参考書を潰そうとしたり、テニスがうまく成りたいのに、ラケットを握る前にテニスの本を熟読したり。
全く意味がないとは言いませんが、時間が限られていることと効率を考えると、より効果的な方法を考え、まずはそちらからやるべきでしょう。
無駄な努力が多くて成果が上がらないと気分が落ち込み、やるのも嫌になってきます。それより、ちょっとずつ前に進んでいることを実感した方が、楽しくなってきますし、余裕が出てきます。
まず終わらせること、細かく失敗すること
この本で最も学ぶべき点だと思います。誰しも、求められている以上のことをしようとしすぎて、労力の過剰投入をしがちになるときがあります
A4一枚でサラリと説明すればいいのに、何枚もパワポを作ったり、最初から完璧なものを目指して時間を使いすぎたり。
必要最小限の労力と時間でトライアンドエラーを繰り返す。それにより、自分に足りない点を学び、改善を続ける。これができれば、少しずつではあるものの、目標に近づいていく実感が得られます。
終わりに
どうしても前作のエッセンシャル思考と重なる点がありますので、新たに学ぶ点は少なめです。
エッセンシャル思考が実践できているのであれば、余計な労力を省いて必要なことに注力するという考え方は見についているはずなので、改めて本を購入して読む必要まではないかもしれません。
僕は元々エフォートレス思考が読みたかったのですが、エッセンシャル思考を読んでおかなければわからない点があるのではと思い、先に前作を読みました。
結果的には、特に前作を読まなくても本作は十分読めますので、両方とも未読の方はどちらか一つでいいと思います。
それでは、また!