ゲーム

予想外、という意味ではシリーズ随一 ゲーム「CHAOS;HEAD 」の紹介

 こんにちは、榊原です。今日は、ゲームの紹介です。5pbから発売された「CHAOS;HEAD (カオスヘッド)」についてご紹介します。

粗削りなサスペンス・ホラー!

カオス・ヘッド

科学アドベンチャーシリーズ第一弾

混迷の展開

癖のあるキャラクターたち

3

ストーリー

3

キャラクター

5

混迷

3

おすすめ度

目次

CHAOS;HEAD とは?

 ゲームメーカー5pbから発売されている、99%の科学と1%のファンタジーをコンセプトとする科学アドベンチャーシリーズの第一弾です。

 「妄想科学アドベンチャー」だと記憶していましたが、シリーズするにあたって、「これ、妄想絡まなくね?」ということで名称変更されたとのことです。コンセプトは具体的にした方がイメージしやすいのですが、具体的にしすぎると身動きが取れなくなる好例だと思います。

 他作品として「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート」「ROBOTICS;NOTES(ロボティクス・ノーツ)」「CHAOS;CHILD(カオス・チャイルド)」など。

 特にシュタインズ・ゲートは、その高い完成度からアニメの映画版も制作され、非常に人気の高い作品になっているので有名です。 

あらすじ(公式ホームページより)

現実? 妄想? きみの真実ホントはどれ?

「三次元に興味はないよ」と言い切り、基地ベースと呼んでいるコンテナハウスで
大量の美少女フィギュアに囲まれながら生活する、引きこもり一歩手前の高校2年生、西條拓巳。

 彼が住む渋谷では、『ニュージェネレーションの狂気(通称:ニュージェネ)』と呼ばれる連続猟奇殺人事件が発生し、ネットやテレビを日々騒がせていた。

 ある日、いつものようにチャットをしている拓巳の前に、『将軍』と名乗る人物が現れる。彼が発言したURLのリンク先にあったものは次のニュージェネ事件を予言するようなグロ画像だった。
 さらに、翌日、拓巳は、予言された通りの殺され方をした、凄惨な事件現場に遭遇する。
そしてその遺体の前には、血まみれの少女——咲畑梨深(さきはた りみ)が立ち尽くしていた。

 拓巳の平穏な日々に猟奇事件の影が忍び寄っていた——。

魅力

 ①ストーリー

 本作は、ニュージェネレーションの狂気と呼ばれる連続猟奇殺人事件との関りを主軸として描かれます。

 その殺人事件の謎よりも、「何が起きているのすらわからない」状態に叩き込まれるのが、本作の最大の特徴であり魅力です。

 例えば、殺人現場にいた血まみれの少女、梨深は、後日クラスメートとして普通に登場します。もちろん悲鳴を上げて逃げる主人公ですが、梨深の側に悪意がある様子はなく、他のクラスメートも以前からクラスにいたと証言。

  殺人事件に関わる中で、明らかに自らが見ているものと、他の人との認識の違いが徐々に明らかになってきます。

 「おかしいのは自分ではないか」という疑心暗鬼になるサスペンス演出は、上質のミステリーを呼んでいるようで、非常に魅力的に描かれています。

 ②登場人物

 主人公の拓海は、「ふひひ」が口癖のドオタですし(声優さんの気持ち悪い演技が最高!)、メインヒロインの梨深も血まみれで殺人現場で初登場なので、彼らに好感を抱く人はまずいないと思います。

 拓海は、物語を通して成長するというよりも、ひたすらに巻き込まれて戸惑う存在なので、この辺りはシュタインズ・ゲートと比較すると好みが分かれるところだと思います。

 他のキャラクターも一癖も二癖もある上に、精神的に何らかの問題を抱えています。そのため、キャラクター的な面白さには乏しいのですが、こいつらが何を腹に抱えていて、何をしでかすかというハラハラ感は、シリーズの他作品にはない味が出ています。

 特に、拓海に好意的に接してくる楠 優愛(くすのき ゆあ)が豹変する様は、『五段活用』と呼ばれ、本作を代表するゾクゾクシーンになっています。絶対に一度見たら忘れられません。

マイナス点

 ①真相がショボい

 これはおそらく本作特有のものではなく、「おかしいのは自分ではないか」と疑うジャンルそのものにあると思うのですが、種明かしをされるとどうしてもショボく見えてしまいます。

 最初は真面目にミステリー的に真相を考えながら進めていたのですが、後半はSFの要素がてんこ盛りになってくるので、真面目に考えていた自分が馬鹿馬鹿しく思えてきます。

 ②キャラクターに疲れる

 主人公である拓海を含め、まともな人間がほぼ登場しないため、プレイ中は結構疲れます。おまけに拓海が引っ込み思案の性格のため、明らかに行動しないと事態が悪くなる状況でも動かないため、ストレスが溜まります。

 最後に

 シュタインズ・ゲートの方がプレイ中の面白さも余韻も優れているのですが、それだけで本作をスルーしてしまうには、もったいない魅力があります。

 確かに軽微ではない瑕疵もありますが、事態の混迷と拓海の感情の混沌で「次はどうなる!?」と思わせるドキドキ感は一見の価値がある作品になっています。

 相当前のゲームですが、メーカー側が売る気満々なのか、様々なプラットフォームで発売されておりますので(最新ですとニンテンドースイッチから発売)、是非プレイしてみてください。

 それでは、また!

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ABOUT ME
榊原 豪
榊原 豪(さかきばら ごう)です。都内在住で、主にマンガ、映画、小説、アニメ等のエンターテイメントの情報を発信していきます。 楽しいこと、面白いことを探すのが好きですし、「何を『面白い』というのか?」という考察なども結構好きです。 よろしくお願いします。