結論から言うと、絵には難がありますが、キャラクターの立ちっぷりと、ストーリーの盛り上がりが尋常じゃなく、しかも安い!steamというサイトに登録する必要がありますが、定価で500円、セールで300円です!コスパは最高!!
目次
シロナガス島への帰還ってどんなゲーム?
PCでプレイするサウンドノベルゲームです。サウンドノベルゲームと言うのは、画面に流れるテキストを読み進め、状況によって主人公の行動を選択し、判断が正しいと先に進め、誤っているとゲームオーバーになります(ざっくり説明ですが)。
古くだとスーパーファミコンの「かまいたちの夜」が、最近だとニンテンドースイッチの「月姫」が有名だと思います。ゲームをプレイするというよりも、小説を読み進めるというイメージが近いです。
製作者が個人で作っているらしく、ぶっちゃけ絵は結構アレなレベルですし、ボイスとかないです。ただ、価格を考えれば仕方ないですし、絵はしばらくやっているうちに慣れます。
あらすじについて
大富豪の遺書の中に残された『シロナガス島』への招待状。ニューヨークで探偵業を営む男『池田戦』は、特殊な能力を持つ少女『出雲崎ねね子』と共に島へと向かう。
そこで起きる数々の奇怪な殺人事件。果たしてシロナガス島に隠された真実とは……?
すべての謎を解き、呪われた島から脱出せよ(以上、公式ホームページより転載)
キャラクターについて
どんな状況でもユーモアを忘れない不屈の主人公、池田戦(以下、池田)と超コミュ障のヒロイン出雲崎ねね子(以下、ねね子)が最高です。
池田は探偵として超優秀という設定なのですが、設定にたがわぬ洞察力、論理的思考でぐいぐい事件の核心に迫っていきます。しかも、こちらにわかる思考の組み立てでそれをやってくれるので、事件を捜査しているという感じがしてすごく楽しいです。
ねね子は一度見た光景を忘れない完全記憶保持者かつ20数か国後をネイティブレベルで話せるという超チートキャラでしたが、言語の方は、コミュ障という設定からか、全く生かされていない残念振りが笑えました。
この二人の、軽口を叩きながらお互いを信頼し合あう関係性が見ていて楽しいので、ずっとやり取りを見ていたいと思わされます。他のキャラも悪くはないのですが、この二人に比べると今一つ薄味な感じでした。しょうがないとは思います。
ストーリーについて
次々に起きる惨劇と予想がつかない展開、そして明かされる真実と結末。設定自体は既視感がありますが、それを凄くうまく調理して全く新しい物語にしているのが凄いです。
伏線の張り方と回収の仕方も目を見張ります。序盤の序盤から仕込んできていますが、わざとらしくないので、意味が分かった時には叫びます。
文体も読みやすく、サクサク読み進められるので、ストレスなく結末までたどり着けます。ハラハラドキドキなので、ストレスっちゃストレスですが(笑)。ちなみに、クリア後に、おまけシナリオがありますが、展開の頭の悪さに爆笑できます(絶賛してます)。
まとめ
コスパ最高のハードボイルドサウンドノベルが爆誕しました。続編も決まっているらしく、発売したら速攻で買います。ちょっと今公式ホームページ見たら、クラウドファンディングでニンテンドースイッチ版を発売する(リンク先クラウドファンディング)ことが決まったようです。
ただ、このゲームは料金的に安いのも魅力の一つだと思うので、最初はぜひPC版をやってもらいたいと思います。
それでは、また!