こんにちは、榊原です。今日は、書籍の紹介です。今村翔吾さん著作の「イクサガミ 神」を読了したので紹介と感想です。ネタバレはしませんが、感想を書くため、3巻までの内容と4巻の流れに触れますのでご了承ください。
前作までの感想はそれぞれ、下にリンクを張るので、読んでいただけると嬉しいです。
イクサガミについて
巨額の賞金を得るために、最強の侍たちが命を削ってぶつかり合うデスゲームです(公式も蟲毒と書いてデスゲームと読ませてます)。主人公が使う流派が飛天御剣流もビックリの強さだったり、参加者が一騎当千の猛者だったりで完全にエンタメに振り切った作品です。
あらすじ(公式HPより)
蠱毒が終わる。
戦え。もう一度生きるために。
最終決戦、開幕。
東京は瞬く間に地獄絵図に染まった。
血と慟哭にまみれる都心の一角で双葉は京八流の仇敵、幻刀斎に出くわしてしまった。
一方の愁二郎は当代最強の剣士と相まみえることに──。
戦う者の矜持を懸けた「蠱毒」がとうとう終わる。
八人の化物と、少女一人。生き残るのは誰だ。
4巻「神」の特徴について
3巻「人」までは蟲毒というゲームのルールや黒幕の謎など、ミステリー要素もありましたが、4巻の開始時点で9人まで絞られているので、ややこしい要素はありません。
残っているのは、一騎当千の猛者同士が命を散らす激アツの剣檄アクションです。誰が生き残り、誰が散るのか。絶対に残ると思われた人間が一人、また一人と散っていくのは最終巻ならではの『終わり』を強く感じる内容でした。
今作の魅力について
「決着」に尽きます。圧巻の戦闘シーンは毎度のことですが、愁二郎が、双葉が、響陣が、物語の終わりに向かってひた走るので、ページをめくる手が止まりません。
また、地の文や会話のやり取りが面白く、クライマックスを盛り上げてくれます。
『知っているはずだ。己が殺さずとも弱くないことを。過去ではなく今の方が強いことを』
『おはんこそもう刻舟じゃー』『ああ、嵯峨愁二郎だ』
『郵便屋めー』『郵便屋さんだ!』
↑の辺りは読んでいてニヤリとしました。
残念な点について
ラスボスについて
前作読了時の懸念材料でしたが、無骨と決着が着いた時点で愁二郎の最大の因縁が、最終巻の開始時点で終わっちゃってるんですよねぇ……。
別の人間がラスボスとして、立ちはだかるのですが、得体のしれない強さと魅力のある無骨に比べると一枚劣る印象が否めませんでした。
イクサガミシリーズ、当初は「天」「地」「人」の3巻構成だったようで、途中から4巻に増えたとのことですが、その煽りを食らったところなんじゃないかな、と思います。
ゲーム要素について
このシリーズ、デスゲーム×時代劇という珍しい組み合わせが魅力の一つでしたが、最終巻はゲーム要素が薄かったのは残念なところでした。
参加者が絞られているのと、(双葉を除く)全員が絡め手を必要としない化け物揃いなので仕方ないと言えばその通りなのですが、もう少し知略要素があってもよかったのではないかなと思います。
終わりに
色々書きましたが、十分楽しませてくれて大満足です。振り返ってみれば、文庫本4冊と中々のボリュームですが、設定とアクションの勢いが凄まじく飽きることなく読めました。
11月にはネットフリックスで実写化されるので、そちらも楽しみにしています。
それでは、また!